人生フルーツ

作品解説

ナレーション 樹木希林(きき・きりん)

1943年生まれ。文学座付属演劇研究所、第一期生。70年代に「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など話題のテレビドラマに出演し、その人気を不動のものとする。その後も独特な雰囲気を持つ個性派女優として幅広い分野で活躍。近年では映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(07)で第31回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、是枝裕和監督『歩いても 歩いても』(08)で第51回ブルーリボン賞助演女優賞、李相日監督『悪人』(10)で第34回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、原田眞人監督『わが母の記』(12)で第36回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など、数多くの映画賞を受賞している。最近の主な映画出演作として、是枝裕和監督『そして父になる』(13)、『海街Diary』(15)、『海よりもまだ深く』(16)、河瀨直美監督『あん』(15)などがある。東海テレビ作品では、齊藤潤一監督『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)に奥西タツノ役で出演。本作の伏原健之監督が手掛けた、式年遷宮の年に伊勢を旅したお伊勢参りドキュメンタリー『神宮希林 わたしの神様』(14)、70年前の戦争からより多くを、より深く学びとるための機会として企画・制作された「戦後70年 樹木希林 ドキュメンタリーの旅」(15)がある。

プロデューサー 阿武野勝彦(あぶの・かつひこ)

1959年生まれ。同志社大学文学部卒業、81年東海テレビ入社。アナウンサーを経てドキュメンタリー制作。主なディレクター作品に「村と戦争」(95・放送文化基金賞優秀賞)、「約束~日本一のダムが奪うもの~」(07・地方の時代映像祭グランプリ)など。プロデュース作品に「とうちゃんはエジソン」(03・ギャラクシー大賞)、「裁判長のお弁当」(07・同大賞)、「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」(08・日本民間放送連盟賞最優秀賞)など。劇場公開作は『平成ジレンマ』(10)、『死刑弁護人』(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林 わたしの神様』(14)、『ヤクザと憲法』(15)でプロデューサー、『青空どろぼう』(10)、『長良川ド根性』(12)で共同監督。個人賞として、日本記者クラブ賞(09)、芸術選奨文部科学大臣賞(12)を受賞。

音楽 村井秀清(むらい・しゅうせい)

作曲家、ピアニスト。東京生まれ、横浜育ち。大学卒業後、バークリー音楽院に留学、93年帰国。帰国後ピアノ・キーボード奏者として活動を開始。海外アーティストとの共演も多数。J-Jazzシーンの次世代を担う、人気アーティストの一人。また、作曲家としてもTV・映画・CMなどで活躍。TV「世界ふれあい街歩き」やアニメーション「銀の匙 Silver Spoon」「テラフォーマーズ」などの音楽も手がけ、注目を集めている。2015年6月には4作目のソロ・アルバム「Impressions」をリリースするなど精力的に活動を続けている。東海テレビ作品は「母の絵日記」(10)、『平成ジレンマ』(10)、『死刑弁護人』(12)、「四季 純情の里」(12)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林 わたしの神様』(14)、「戦後70年 樹木希林 ドキュメンタリーの旅」(15)、『ヤクザと憲法』(15)に続いて9作目。

音楽プロデューサー 岡田こずえ(おかだ・こずえ)

映画『マルサの女』(伊丹十三監督)、『ガンヘッド』(原田眞人監督)、『バカヤロー!シリーズ』(森田芳光総指揮)などの音楽制作から、映画・TV・CM・舞台の音楽を制作。アニメーション映画『時をかける少女』、『サマーウォーズ』(細田守監督)なども手がけている。また近年は、著作権・海外ライセンスなどにも詳しい音楽プロデューサーとして作品作りに係わっている。東海テレビ作品は「検事のふろしき」(09)、「毒とひまわり」(10)、「母の絵日記」(10)、『平成ジレンマ』(10)、『青空どろぼう』(10)、「議会のかたち」(11)、『死刑弁護人』(12)、『長良川ド根性』(12)、「四季 純情の里」(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、「熱中コマ大戦 全国町工場奮闘記」(13)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林 わたしの神様』(14)、「森林ニッポン」(14)、「じゃがいもコロコロ」(15)、『ヤクザと憲法』(15)、「熱中コマ世界大戦」(15)、「戦後70年 樹木希林 ドキュメンタリーの旅」(15)、『ふたりの死刑囚』(15)に続いて20作目。

撮影 村田敦崇(むらた・のぶたか)

1971生まれ。東京写真専門学校ビデオ科卒業、91年東海テレビプロダクション入社。ニュースカメラマンを経てドキュメンタリー担当。主な撮影作品に「恵みの海」(98)、「新空港がやってきた」(00)、「家族の選択~子どもが不登校になったとき~」(01)、「黒いダイヤ」(05・日本民間放送連盟賞優秀賞)、「優しい橋~寂しくなったら いりゃあせ~」(06)など。劇場公開作に『平成ジレンマ』(10)がある。

音響効果 久保田吉根(くぼた・よしね)

1976年生まれ。高校卒業後、渡英。シェフィールドハーラム大学経営学部中退。帰国後、2000年東海サウンド入社。報道、ドキュメンタリーからスポーツ、バラエティまで幅広いジャンルで音響効果を担当。参加した劇場版ドキュメンタリーに『平成ジレンマ』(10)、『死刑弁護人』(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林 わたしの神様』(14)、『ヤクザと憲法』(15)、『ふたりの死刑囚』(15)がある。

編集 奥田繁(おくだ・しげる)

1968年生まれ。東京写真専門学校ビデオ科卒業、88年エキスプレス入社。ニュース、ドキュメンタリーの編集担当。主な編集作品に「はたらいてはたらいて」(92・日本民間放送連盟賞優秀賞)、「オオシカの村」(93・文化庁芸術祭作品賞)、「とうちゃんはエジソン」(03)、「裁判長のお弁当」(07)など。劇場公開作に『青空どろぼう』(10)、『長良川ド根性』(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、『神宮希林 わたしの神様』(14)、『ふたりの死刑囚』(15)がある。また「重い扉~名張毒ぶどう酒事件の45年~」(06・ギャラクシー優秀賞)からの名張毒ぶどう酒事件を取り扱った連作ドキュメンタリー作品の編集を担当している。

監督 伏原健之(ふしはら・けんし)

1969年生まれ。立教大学法学部卒業、93年東海テレビ入社。営業局で営業マンを経た後、制作局で情報番組などのディレクターやプロデューサーを経験。報道部では県警キャップや編集長を歴任。主なドキュメンタリー作品は「とうちゃんはエジソン」(03・ギャラクシー大賞)、「福祉番長!」(04・ゆふいん文化・記録映画祭松川賞観客賞)、「オヤジ和尚」(05)、「森といのちの響き~お伊勢さんとモアイの島~」(08)。劇場公開作に『神宮希林 わたしの神様』(14)がある。